三菱重工グループの三菱重工コンプレッサ株式会社(MCO、社長:大崎 裕章、本社:広島市西区)が三菱商事株式会社と合弁で設立したブラジルの現地法人MHI Compressor do Brasil Ltda.(MCO-B)は21日(現地時間)、ピラシカバ市(Piracicaba、サンパウロ州)の本社で開所式を開き本格営業を開始しました。同国の深海油田開発事業で大口需要が見込まれる浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出施設(FPSO:Floating Production, Storage & Offloading System)向けコンプレッサの拡販を中心に、中南米市場を深耕していく計画で、まず営業・アフターサービス機能の強化に取り組み、近い将来には現地製造にも着手する予定です。
開所式には、地元から在サンパウロ日本総領事、ピラシカバ市長ら、また、ペトロブラス社(Petroleo Brasileiro S.A.)、ブラスケム社(Braskem S.A.)をはじめブラジル国内外の主要顧客・エンジニアリング会社の関係者など多数の来賓が列席。MCOからは大崎社長他、親会社の幹部等も出席し、総勢約130名で執り行われました。
具体的には、営業所をリオデジャネイロ市に置き、ともにサンパウロ市に本社を置く伯国三菱重工業(Mitsubishi Industrias do Brasil Ltda.)および伯国三菱商事(Mitsubishi Corporation do Brasil, S.A.)のコンプレッサ事業要員を引き継ぐなど、一体的な営業・保守体制の構築に努めてきたものです。
MCO-Bは、MCOの米州地域の中核拠点である米国法人Mitsubishi Heavy Industries Compressor International Corporation(MCO-I 、本社:ヒューストン)とも緊密に連携しながら、中南米のコンプレッサ市場におけるMCO製品の競争力を一層高めていきます。