政府が推進するデータ駆動型教育に向け、Google Workspace for Education と連携し個別最適な学びに貢献
NECは、教育クラウド「Open Platform for Education (以下OPE、注1)」を、政府が提供する「学びの保障学習オンラインシステム(通称:MEXCBT)」に接続できる学習eポータル標準モデルに準拠した学習マネージメントシステムとして機能強化し、本年11月下旬から順次全国の教育機関向けに提供します。
また新たに、全国で活用が進む教育機関向けグループウェアである Google の Google Workspace for Educaiton と「OPE」を連携することで、活用状況を可視化し、先生や児童生徒の教育ICTの活用促進と児童生徒の学びの深化を支援する機能の開発を進め、2022年の提供開始を目指します。
Society 5.0時代における学びを実現するため、政府はGIGAスクール構想の次の施策であり、ポスト新型コロナウイルス期の新たな学びの在り方として「データ駆動型教育」への推進を掲げています。GIGAスクール構想によって児童生徒に一人一台の端末が配布され、教育環境のデジタル化に向けた取り組みが拡大・加速する中、個人の学習履歴や成績などの情報を収集・分析、可視化することで一人一人に個別最適な学びができるようになると期待されています。政府は、臨時休校などの緊急時にもICT を活用しながら児童生徒の学びを保障する取り組みとして、児童生徒が学校や家庭において、学習やアセスメントができるMEXCBTを推進しています。MEXCBTは、本年11月下旬から順次希望する全国の学校で活用される予定となっています(注5)。
今回NEC は、データ駆動型教育が進む学校教育現場に向けて、MEXCBTへの接続を行い、今後 Google Workspace for Education との連携などの以下の機能を強化し提供していきます。
Google の提供する教育機関向けグループウェアの Google Workspace for Education は、教育機関において先生や児童生徒の双方向のコミュニケーションや、資料の共有や共同編集等により学習をコラボレーションすることができるツール群で、 Chromebook と共に多くの教育機関に採用されています。
児童生徒の主体的な学びや協働的な学びの実現に向けて、教育委員会や学校、先生が、教育ICT環境を活用した授業等のあり方に明確な方向性を持ち、授業への活用段階の進捗を確認する仕組みづくりとして、NECは Google Workspace for Education の活用状況を可視化するダッシュボード機能を開発し、2022年の提供開始を目標としています。
また、 Google Workspace for Education との連携とあわせて、学校や教室、家庭において児童生徒が安全安心にICTを活用できていることの確認や、MEXCBTでの学習結果を始めとした各種学習コンテンツの学習ログとの掛け合わせにより教育ICTの活用と学びの結果がどのように結びついているかの把握ができる学習eポータルを目指し、順次機能強化を行います。