株式会社日立製作所(以下、日立)は、企業内システムとパブリッククラウド間を連携するハイブリッドクラウドにおいて、複数の拠点に散在しているデータを、場所を意識せず透過的*1かつ高信頼に連携することで、お客さまの安全・安心かつ自在なデータ利活用を可能にするハイブリッドクラウドソリューションEverFlex from Hitachiの提供を、本日から開始します。本ソリューションは、グローバルで多くの基幹システムを支えてきた日立のストレージの仮想化技術をはじめとするデータ管理・運用技術を企業内システムからクラウドへと適用範囲を拡大し、ハイブリッドクラウド環境のさまざまな課題を解決するデータ連携基盤を容易に導入・利用することを可能にするものです。これにより、データの所在を意識せず、必要な時、必要な場所でデータを利活用することで、データドリブンな経営判断による事業拡大や業務効率向上などを加速できます。
EverFlex from Hitachiの特長
ハイブリッドクラウドソリューションEverFlex from Hitachiは、企業内システムでのクラウド活用、企業内システムからのクラウド移行、企業システムのクラウドネイティブ構築といったクラウドを連携する際の各シナリオにおいて、お客さまに適したハイブリッドクラウドのデータ連携基盤を容易に導入・利用することを支援するソリューションやそれらを支える製品群です。これらにより、お客さまは、ビジネスの状況に最適なハイブリッドクラウドのデータ連携基盤を、柔軟かつ適切なコストで利用できるとともに、企業内システムやクラウドに散在したデータの横断的な管理・運用が可能になります。
今回、以下の強化したソリューションおよび新製品の提供を開始します。
1.日立従量課金型データ基盤ソリューション
日立従量課金型データ基盤ソリューションは、ストレージやサーバー、関連クラウドサービスなどの製品やサービスを、従量課金・月額課金などのサブスクリプション型から売切型まで、お客さまの要望にあわせた柔軟な利用形態で提供するものです。このたび、従来は企業内システムのみに適用していた日立のストレージの仮想化機能をパブリッククラウドまで拡張するデータ連携基盤として、新エンタープライズストレージ「Hitachi Virtual Storage Platform(以下、VSP) 5200、5600」と、新日立ソフトウェア・デファインド・ストレージ「Hitachi Virtual Storage Software for block(以下、VSS for block)」を追加します。これにより、機密性などの観点から、企業内システムのみの利用に限られていたデータを安全・安心かつ透過的にクラウドへバックアップすることや、クラウド上のアプリケーションから利用することが可能になります。
VSS for blockは、汎用サーバーであるx86サーバー上で稼働するソフトウェア・デファインド・ストレージです。長年グローバルで多くのミッションクリティカル業務を支えてきた日立のストレージから継承したデータ保護技術や独自アーキテクチャーにより、ミッションクリティカルシステムに匹敵する高信頼なデータ基盤を実現します。これにより、高い信頼性を確保しながらスモールスタートでの導入や、必要に応じた容量や性能の柔軟な拡張が可能です。今後、大規模なエコシステムの構築・拡大に伴うデータ連携に向けて、パブリッククラウド対応など順次、強化していきます。