Global Coalition for Adaptive Research(米国、カリフォルニア州、ロサンゼルス、以下 GCAR)と エーザイ株式会社(本社:東京都、代表執行役CEO:内藤晴夫、以下 エーザイ)は、このたび、University of Pittsburgh Medical Center(米国、ペンシルベニア州、ピッツバーグ、以下 UPMC)と共同でCOVID-19による入院患者様に対する複数の治療薬の効果を確認する革新的なアダプティブプラットフォーム臨床試験*であるREMAP-CAP(A Randomized, Embedded, Multifactorial, Adaptive Platform trial for Community-Acquired Pneumonia)のサブスタディーとなるREMAP-COVIDを実施することをお知らせします。
Department of Critical Care Medicine at the University of PittsburghおよびUPMCの准教授でREMAP-CAP:COVIDの米国の治験責任医師であるChristopher Seymour, M.D. MSCは、「私たちは、エーザイと共同で、この有望な治験薬候補に対する臨床試験を開始することを大変嬉しく思います。従来の臨床試験とは違い、アダプティブデザインを用いることで、患者様の安全性に最大限配慮しながら、臨床試験の結果をより早く得られる可能性が高くなります。REMAP-COVIDは、COVID-19に有効な治療法を、可能な限り安全、迅速かつ効果的に見出す最適な研究です」と述べています。
REMAP-CAPは、世界の主要な救命救急医療の治験医師のほか、パンデミックおよび感染症の集団発生、ウイルス、免疫、救急医療の専門家、およびベイズ統計学者によって主導されています。大規模国際プラットフォームであるREMAP-CAPには、北米、ヨーロッパ、オーストラリア、ニュージーランドの218拠点で1100人以上の患者様が既に登録されています。この重要な研究は、アダプティブプラットフォーム臨床試験の統計的設計のリーダーであるBerry Consultantsと共同で実施されており、各国政府、および直近に米国の治験施設へ100万ドル(Translational Breast Cancer Research Consortiumを通じて)の資金提供を行ったThe Breast Cancer Research Foundationをはじめとする世界中の非営利団体からサポートされています。
Robert J. Margolis Professor of Business, Medicine, and Policy および founding Director of the Duke-Margolis Center for Health Policy at Duke University であるMark McClellan, M.D. Ph.D.は、「既存の関連知識を駆使したCOVID-19に対するREMAP研究戦略の要は、ウイルスに対する複数の治療法の安全性と有効性を迅速かつ同時に評価するためのプラットフォームです。COVID-19に対する臨床試験を通して、我々は様々なことを学ぶことができるようになります」と説明しています。